葉巻のトラブル
シューティング

いつも完璧な人間や物はいない。これは葉巻にも当てはまる。葉巻を楽しむ際に様々なトラブルがあるかもしれない。それを回避または解消する具体的な方法を見てみよう。

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葉巻が乾燥しすぎている

おそらく保管状態が悪く、葉巻が乾燥してしまった。この状態の葉巻はカットせず、ウェットティッシュと一緒にジップロックに入れることを勧める。ティッシュと葉巻が触れていないことを確認し、1日ほど休ませると回復する。

葉巻の吸い込みが非常に悪い

詰まっている（ほとんど気流が通らない）のはメーカーの作りが悪い。この状態はどうしようもないので、新しい葉巻と交換する必要がある。

葉巻の吸い込みが固い

手作りのため、この事象は避けられない。 葉巻に火をつけ、十分に加熱してから、固い部分を慎重にマッサージする。 葉巻のラッパーを割らないように注意しないといけない。固い葉巻に頻繁に当たる場合は、そのブランドを避けたほうがいい。

葉巻のアンモニア臭いが強い

よく発酵されていないたばこ葉が使われている可能性が高い。解消方法はないので、そのブランドを避けるしかない。

葉巻の味がおかしい

おそらくいつものフレーバプロフィルとずれている。葉巻は手作り製品のため、このような事象はたまにある。その際はあきらめて別の物を試すことを勧める。

葉巻の味が悪い

初めて試した銘柄の場合は、運が悪いか好みと合っていない可能性がある。躊躇せずに乗り換えよう。あなたの好みと合わないものは誰かのお気に入りかもしれない。

葉巻のラッパーに白/灰色のほこりがある

葉巻にカビが発生した可能性はあるが、ほとんどの場合は熟成による粉末状の表面沈着。葉巻が熟成している間に結晶化する結果、植物油が外側に表れる。ティッシュで拭き取ればいい。これは葉巻が熟成している良い兆候だ。おいしく楽しんでほしい。

粉末状の表面沈着
埃っぽい、ラッパーに表れる白い部分

葉巻のラッパーに白/灰色の斑点がある

これらの斑点は葉巻が、湿度の高すぎる環境で保管されたために発生したカビの可能性が高い。カビはいつも葉巻のフットの切断面に現れる。現れ始めた頃は、柔らかい布で拭き取ることができるが、湿度が高すぎるとカビが再び発生するので注意が必要。カビ斑点が多すぎる葉巻は味が劇的に変化するため、廃棄することをお勧めする。

カビ
１カ所か複数場所に表れる白/灰色の斑点

葉巻のボディに小さな穴がある

１つ（または複数）の丸い小さな穴は、葉巻がタバコシバンムシ（Lasioderma serricorne）にやられている確かなサインである。このような跡はボックスまたはヒュミドールの底にある茶色のほこりの痕跡の可能性もある。葉巻メーカーはタバコシバンムシの損傷を防ぐため、葉巻を凍結したり、燻蒸したりして特別な注意を払っている。ただ、保管条件が完璧ではない場合、どうしても発生してしまう可能性がある。タバコシバンムシの損傷の主な理由は、高温と高湿の保管条件の組み合わせである。タバコシバンムシによる損傷を発見した場合は、他の葉巻が損傷を受けないように対策を講じることをお勧めする。最良の方法は、損傷の兆候があるかどうかにかかわらず、同じ保管状態にあったすべての葉巻を冷凍すること。 葉巻は冷凍されても味や外観は変わらないため、以下の手順に従えば、問題は解決できる。

タバコシバンムシ
のダメージ

煙草虫対策としての葉巻冷凍の方法

Step 1
煙草虫が発生した葉巻だけでなく、同じヒュミドールまたはシガーボックスに入れていた葉巻をすべて冷凍可能な密封できる袋（Ziplockのような）に入れる。

Step 2
出来るだけ袋から空気を抜き真空状態にする。

Step 3
袋ごと冷凍庫に入れ48時間ぐらい冷凍する。

Step 4
冷凍庫から冷蔵庫に移し、冷凍に要した時間の２倍をかけて解凍する。冷蔵庫で解凍しないとラッパーに皺がついたり形が歪んだりするおそれがある。

Step 5
ヒュミドールは乾いた布叉はブラシで掃除し、冷蔵庫から葉巻をヒュミドールに戻す。

葉巻を大量に保管している場合、タバコシバンムシによる損傷は非常に高価な損失になる可能性がある。このタバコシバンムシは世界中に存在するため注意を払わないといけない。 最良の予防策は、大量の葉巻とセリコビートルトラップと一緒に保管することである。

Serrico