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葉巻用たばこの
主な生産国

主な葉たばこ生産国を、各国の歴史における重要性や、葉巻の生産量に応じて説明していく。

キューバ
このカリブ海の島国は、歴史、文化、名声、賞賛の面で、葉巻の世界で常に中心的な役割を果たしている。キューバで栽培されたたばこ葉は、その土壌の性質により、他のたばこ栽培国が再現できない独特の喫味を持っている。主な産地は、島の西部にあるピナール・デルリオ州で、ここで栽培された最高品質のたばこ葉は世界的に有名な葉巻に使われている。
キューバの土壌が非常にユニークである理由については、"隕石衝突とキューバ葉巻"の記事で詳しく紹介されている。

キューバのPinar del Rio地域

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ドミニカ共和国
キューバと同じように、ドミニカ共和国には、その先住民がたばこを栽培してきた長い歴史がある。しかしドミニカ共和国が葉巻の世界で注目されたきっかけは、カストロによるキューバ革命勃発を受けて、キューバの葉巻メーカーが製造移転してきてからである。
このカリブ海の島国は、毎年の葉巻生産量は常に世界上位に入るドミニカの葉巻ビジネスの中心は、サンティアゴ市であり最高のたばこ生産地は国の北中部に位置している。ドミニカ共和国で製造された葉巻は、リーズナブルなものから超高級品まで様々な価格のものがあるが、ややマイルドな吸いごたえの印象がある。

ドミニカ共和国のCibao地域

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ニカラグア
この国は、プレミアムシガー ビジネスにおいて、過去10年間で、葉巻の年間生産数が飛躍的に上昇、他のライバルの生産国に匹敵にするまで成長してきた。
ニカラグア産の葉巻は、主に国の北西部にあるエステリとハラパで栽培されているたばこ葉を使用している。ニカラグアの喫味の特徴は、濃厚な味と強い吸いごたえである。多くの小規模のブティック系ブランドは、近年アメリカ市場で大きな成功を収めている。 過去数年にわたり、政情不安が懸念されたが、葉巻製造には大きな影響を与えていない。

ニカラグアのEsteli地域

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ホンジュラス
ホンジュラスでのたばこ栽培は長い歴史を持っているが、葉巻がきっかけは、キューバと米国の貿易禁止措置をきっかけに1970年ごろから栄え始めた。ホンジュラスの主な産地は、葉巻製造中心地であるダンリの町に近いジャマストラン渓谷である。 ホンジュラス産のたばこ葉は、キューバで栽培されているたばこ葉に似ている。
この豊かで肥沃な土壌の日陰で栽培されたコロホ葉は、フルボディ・ブレンドの愛好家のニーズにマッチして、一流葉巻ブランドのラッパーとしてよく使われるようになっている。

ホンジュラスのJamastran Valley地域

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エクアドル
エクアドルのたばこ産業は、葉巻メーカーが1960年代米国の貿易禁止を受けて、キューバシガーの代替品を模索して以来発展してきた。葉巻ブランドの多くが、エクアドル産のたばこ葉をブレンドに使用されるようになったのはこの10年のことである。
大量の火山灰が含まれる土壌は、たばこの栽培に最適であり、また、常に雲に覆われている空は自然の日陰となり、ここで育てられているラッパーの葉は絹のように滑らかな特徴を持っている。

エクアドルのQuevedo地域

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その他の葉巻たばこ栽培国

メキシコ
サン・アンドレス地方の太陽の下で育ったスマトラ種子のたばこ葉が有名である。マデュロのラッパーにもよく使用されている。

アメリカ
コネチカット・リバー・バレーでは、オリジナルのコネチカット・シェード・ラッパー・リーフが生産されている。最近では、コネチカット・ブロード・リーフ・バラエティがマデューロ・シェードで人気がある。

カメルーン/中央アフリカ共和国
この地域は高品質のカメルーン・ラッパーがよく知られているが、近年ではカメルーン・ラッパーの人気は陰りを見せている。

ブラジル
栽培地域が限られているが、主要な葉巻ブランドのブレンドで時々使用されている。

インドネシア
スマトラまたはジャワたばこ。

フィリピン
マイルドなタイプのたばこ葉。主に国産の葉巻に使用されている。

その他にも、ジャマイカ、コスタリカ、パナマ、ベネズエラ、カナリア島などの国でも少量ながら製造されている。